永江講師のたかがTOEICされどTOEIC
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TOEIC受験TOEIC のテストは難しいようでやさしい。TOEIC990点攻略法学校でTOEICを教えていると、TOEIC何点ですか?とよく聞かれます。「990点です」と、答えると、たいてい「どうやったら990点取れるんですか?」と聞かれます。 「これと、これとやると、990点取れるんですよ。」と答えて、それを聞いた人はほぼ100%の人が次のTOEICの試験では見事990点取ってきます。 それくらい、TOEICで990点取るのは容易です。 と、いえればいいのですが、物事もちろんそんなに簡単なものではありません。英語は、(言語すべてにいえることだと思いますが)「どうしたらいいんです か?」「なるほど、満点取れました。」とうまく進むほど簡単なものではありません。誤解を招かないように言い換えると、英語そのものはとても易しいのです が、学ぶのに時間がかかるのです。 ただし、現在、900点くらいの基礎力がある人なら、満点(990点)を取るのはとても簡単だと思います。なぜ満点か、というと、特に理由はありません が、字の如く、すべて満たしたということで、満点でないよりも、気持ちがいいです。 また、企業の輸出、海外事業関連に従事するサラリーマンの方、英語講師、通訳者、翻訳者など英語の能力を主な条件とする職業に従事する方その他、自分の英 語運用能力をアピールする上で、マーケティング上効果的です。 さて、ある程度の基礎力のある人の「満点獲得法」あるいは「990点攻略法」ですが、 TOEIC の満点獲得法TOEICの満点獲得法は、1.試験場に消しゴムを2つもっていく。 2.試験用紙が配られたら、試験官、CDプレーヤーから流れるディレクションを無視してリスニングの選択肢をひたすら読む。 この、ふたつです。けっこう単純な種明かしなので、疑念を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、これはほんとうです。ただの理論ではなく、実践に基づく 事実です。 私は、一番最初にTOEICを受験したときは、960点でした。テスト結果が戻った時、その時の不足30点の原因はなにかとじっくり考えました。そして、 原因は2つに絞られました。 1.リスニングの問題が読まれているときに消しゴムを落とし、それを探して拾っているうちに問題が進み、その後の問題数問の処置に乱れがでたこと。つま り、消しゴムを落としたときに読まれていた問題の回答が分からず、迷っているうちに、次の問題に進み、次の問題が迷っているうちに放送され始めたので、そ の問題も回答が分からない、という悪循環がしばらく続いたこと。 2.リスニングの最後のカテゴリの問題は、ひとつのレコーディングに対して(当時の問題では)2つあるいは3つほど質問があります。つまり、レコーディン グが終わってから、 質問のすべてに回答するまでにしばらく時間がかかり、最後の質問を読む頃には、レコーディングの内容をほぼ「忘れて」しまっていたこと。 この失敗に基づき、私が得た結論は上記2つ、すなわち、運悪く消しゴムが試験中に落っこちても、その消しゴムを切り捨て、試験に没念出来る態勢をとって試 験に臨むこと(ひらたくいえば、消しゴムを2つ持っていくこと)、そして、レコーディングが始まる前に質問と、質問の回答の選択肢をすべて読んでおき、レ コーディングが読まれている最中に回答してしまうこと、の2つでした。 第2回目のTOEIC試験では、第1回目のTOEIC 受験の失敗から得た2つの攻略法をひっさげ、みごと990点(満点)の結果がでました。 1つめの消しゴムを2つ持っていくことはかなり簡単に実行できることですが(ただし、消しゴムを2つ持って行っても実際に消しゴムを落としてしまった時 にせこく消しゴムを拾っていては何にもなりません、消しゴムを切り捨てる勇気も備えていなければ役に立ちません、ご注意ください)、2つめのリスニングの 質問と選択肢をすべて前もって読んでおくのは、少し、スキルが必要です)。 TOEIC のリスニング問題の選択肢を前もってすべて読んでおくスキル試験用紙を配られると、すぐに閉じしろを破ってリスニング問題を読み始めるのは、ルール違反です。しかも、すぐに見破られるルール違反なので、見つかって 退 場させられるのがおちなので、この手は勧められません。正当にTOEIC試験官が「始めてください」と言われてから、次の実際の写真の問題が読まれるまで、かなり時間があります。特に、Directionと いって例文と 回答方法の説明が最初にCDから流れる時間はかなりありますので、この時間は、次のリスニングの問題に進み、質問と選択肢を読みます。 ここで、実際の問題が読まれる前に、この先取りの質問と選択肢の読みを切り上げて、写真の問題のレコーディングを漏らさず聞き始めなければなりません。 「でも、問題のディレクションを聞かないと回答の仕方が分からないじゃないのか。」と、いう疑問をいだいた方は不正解。問題のディレクションを、試験場で 「ふん、ふん。」なんて聞いているようでは、TOEIC受験生失格です。問題はレコーディングで流されるので、全国全会場、毎回同じです。流される内容は すでに決まっているので、1分1秒が貴重な試験場で改めて聞く必要はありません。これは、事前に「TOEIC公式問題集」などでレコーディングを聞いてお きます。当日は、実際の問題が読まれる前に挿入されているこのディレクションの時間を、問題と選択肢の読み込みに最大限使いましょう。 さて、ディレクションの度に問題と問題の選択肢を先取りして読んでおくと、かなりの時間がとれますが、なるべく選択肢を記憶しておいた方がいいので、一回 だけでなく、何度か読んでおくことが肝要です。ここで、リスニング問題の選択肢を前もって十分に読んでおくスキルの重要なポイントになってくるのが、「速 読」のスキルです。 リスニング問題の選択肢を前もってすべて読んでおくための速読のスキル学生に「本は好きですか?」と聞くと、「嫌いです。」と答える生徒がいます。「なぜ?」と聞くと、「おもしろくないから。」という人がいます。もちろん、 中にはくだらない内容でほんとうにおもしろくない本もあるでしょうが、この答えは非論理的です。なぜなら、全般的に、本は出版するのに費用がかかりますか ら、基本的におもしろくない本は売っていないはずです。次に、どの本を読むかは自分で決めれるので、おもしろくない本を選ばなければいけないはずはなく、 おもしろい本を選べばいいわけです。そうすると、本が「おもしろくない」と思っているのは、おもしろくない読み方をしているということになります。面白くない読み方とは、読むスピードが遅い のだと思います。映画を見ていてもそうですし、会話をしていてもそうですが、話の進展が一定以上のスピードがない人との会話、スローな映画は退屈してしま います。ですから、実際はおもしろい本を本人も面白く感じるには、早く読まなければいけません。 全く同じことが英語を読むことにもいえます。人間は基本的に好奇心旺盛なので、日本語であれ、英語であれ、本などあらゆる出版物を読むのは楽しいに決まっ ています。ところが、私は英語の本を読むのが大好き、という日本人の方に会ったことはあまりありません。そして、英語が苦手という方は必ず読むスピードが 極端に遅いです。中には1分間のリーディングスピードが100単語以下という方もたくさんいらっしゃいます。このスピードで情報を拾っていたのでは、英語 は読むに堪えないほど退屈極まりないことは目にみえています。 TOEICに必要な速読とは?世の中にはたくさんの速読法と称するテクニックがいろいろあり、講習などもたくさん行われていますが、ここでいう速読とは、これらのいわゆる「速読法」の 特殊なテクニックを必要とするものではありません。本あるいは読み物が適切なテンポでおもしろく読める最低スピードをさします。楽しめるためのリーディングスピードそれでは、どの程度のリーディングスピードだと、快適なのでしょう?テンポの早い人もいれば、わりとゆっくりした人もいるのが世の中ですので、個人差があることはもちろんです。ここでは、一般的なはなし、ということで話を 進めましょう。 英語を母国語とする人達の話すスピーキングスピードは、おそらくほぼ300単語(1分間)くらいだと思います。 さて、日本語で考えてみると、本を読むときに、声を出して読むと、明らかにリーディングスピードは低下します。すなわち、リーディングスピードは、スピー キングスピードよりかなり早いのが普通です。 おしゃべりというのは、楽しいものですが、このおしゃべりのペースに慣れている私たちにとって、これよりかなり遅いスピードで情報やコンセプトが伝えられ たら、それは「遅い」と感じて当然です。だからこそ、日本語で本を読むときには話すスピードよりも早いテンポで本を読んでいるのです。 英語に話を戻しますと、上記のことから、楽しめるためのリーディングスピードは、最低1分間に300単語ということになります。単行本などは、横に11単 語から13単語、縦に30行から35行くらいのものが多いので、ざっくり計算して1ページあたり、11x30=330単語です。単行本の1ページを1分少 しで読むと快適に本が読めるということになりそうです。 リーディングスピードをあげるには?少し話は脱線しますが、私の中学校の時の話です。家庭訪問だったと思いますが、数学の担任でもあった久保木先生という先生が、「永江くん、君は本を読みな さい。」と僕にいいました。僕は実はそれまで、本などほとんど読んだこともなく、一日中テレビばかり見ているテレビっ子でした。それで、何をよんでいいか もわからないまま、本屋さんにいっては、夏目漱石だの、川端康成だの、森鴎外、阿部公房、小林多喜二、宮本百合子、五木寛之、井伏鱒二、太宰治、夏目漱石 など適当に文庫本を買ってきては、読み始めました。たとえば川端康成の雪国では、「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった」とか、多くの小説がそれなりに力の入った情景描写などから始まるのです が、ちっともおもしろくない。たいていの本が、10ページか20ページくらいまで読んだところの読みさしで、そのまま続きを読むのがおっくうになり、お蔵 入りとなりました。実は、私の実家にはそうして無駄にした本の山が段ボール箱に何箱もたまった状態で朽ち果てています。 そういう状況が何年か続いたのち、ある日突然太宰治の短編集がとても面白いとおもいました。短編はその本質上起承転結がアップテンポに展開します。それ で、おもしろいので太宰治の短編集をかたっぱし読んでいき読みつきると仕方ないので他の作者を探し、それ以降は、太宰治の他にも、森鴎外とか、新田次郎と か芥川龍之介だとか、他の作家もおもしろいと思って、どんどん小説を読みました。 今思えば、このとき僕のリーディングスピードが「読むに堪える」スピードに到達したのだと思います。 さて、話を英語に戻しますと、僕の英語のスタートは多くの僕の年代の方と同様、中学校1年生の「This is a pen.」から始まりました。当時はあまり発音は重視されておらず、CDを使う事も皆無でしたので、主に単語の暗記と文法の学習であったように思います。 高校になると、突然難しいテキストを渡されて、授業中に先生が音読され、先生が適当に生徒をあてて、復唱させて、先生が英語の意味を教えてくださるという のが基本的なスタイルでした。テキストは1日(50分授業)に1ページか2ページ進む程度でしたから、リーディングスピードは、計算上は5単語、というこ とになります。吉岡先生という先生で、先生は好きでしたが、テキストは「おもしろく」ありませんでした。すでに述べた言い方でいえば、リーディングスピー ドがまだ読むに堪えるスピードになっていませんでした。 これではおもしろくありませんので、おもしろそうな英語の本を買いに行こうと思い、高校生のころ天神の丸善という本屋に行き、題がおもしろいというだけの 理由で「Baker's dozen」という本を選びました。ウィリアム・サマーセット・モームという作家の短編集です。(ちなみにベーカーズ・ダズン、すなわち「パン屋の1ダー ス」とは13個のことをいいます。昔の、今でもかもしれませんが、イギリスのパン屋では1ダースください、といわれると、1個おまけをして13個くれてい たものなのでしょう) この本は、今でも私の愛読書になっており、何十回も繰り返して読んだほどおもしろいのですが、しかしその当時は、読んでは、辞書を引き、読んでは辞書をひ き、という状態で、何十時間かかけてなんとかいくつかの短編を読んだあとは、かつての日本語の小説を読み始めた時と同じように途中で投げ出してしまいまし た。その後、英語雑誌を申込し、2週間に1度雑誌(タイム)が送られてきましたが、とても歯が立たず、これも1ページも読まないまま、完全に放置されまし た。 こういうわけで、自分の英語の読みものは失敗した一方、大学の入学試験用に英文読解の本を1冊買い、「くじらが魚でないのは、馬が魚でないのと同様であ る」とかの入試英語を1年間勉強しました。 大学では全く英語とは無縁の生活となり、ほとんど英語にふれない学生生活を満喫しました。 就職をすると、いきなり英語の必要性を痛感させられました。僕が取引先に書いた英文レターは「こんなもの全く使い物にならん」とばかりに真っ赤に添削され て帰ってきます。それをタイプライターさんにまわすのですが、僕自身はタイプが打てない情けない状態でしたので、会社が終わってからひそかにタイプの練習 をしたものです。 就職して2年目ころに、学生時代にあるスポーツの練習のしすぎで故障をしていた不調(というか、貧乏学生であったのと、若気のいたりで、なんでもない病気 を治療せず放置したためにこじれたのですが)が再来し、2、3週間検査入院をすることになりました。入院すると、朝6時に起きて、決まった時間に朝ごはん を食べ、昼ごはんを食べ、夜ごはんを食べ、9時に消灯、しかすることはありません。看護婦さんと話したり、となりの入院患者と話したりはそれなりに楽しい のですが、やはり時間はあまります。そこで、おしゃべりとごはんを食べている時以外は、英語の新聞を読むことにしました。今回は高校の時の経験からすこし 賢くなっていたので、最初は読売ウイークリーという超簡単な週間の新聞から始め、ウオームアップをしたあと、Yomiuri Daily、そしてThe Japan Times に移りました。今はどうか知りませんが、その当時は読売デイリーの方がはるかに平易な英語で書いてありました。 退院するころには、新聞がおもしろいと思いました。このとき、英語での僕のリーディングスピードがなんとか「読むに堪える」スピードのボーダーラインに なったようです。そのあと、高校の時に買ったベーカーダズン、そしてとても面白かったのでサマーセットモームの他の短編集、月と6ペンス、ヒューマンボン デッジなど長編を読んで彼の著作をすべて読みつくした後は、HGウェルズのアニマルファーム、1984、ヘミングウェイの老人と海、誰がために鐘は鳴る、 サンテグジュペリの星の王子様、サリンジャーのライ麦畑で捕まえて、など本屋でパラパラとめくって自分の単語力で十分に読めると思った作者の小説をたくさ ん読みました(これらの作者は単語2000単語レベルで読める平易な英語だけで表現するすぐれた作者です)。 少し長くなりましたが、上記の経験に失敗も含めて、英語のリーディングスピードをあげるためのヒントが含まれていると思うので、あえて紹介しました。ヒン トとは、 1.ボキャブラリーを増やすには、英文を読んで読んで読みまくるのが最も効果的。 2.そして、読んで読んで読みまくるには、リーディングスピードを快適スピードまであげなければいけない。 3.快適スピードにリーディングスピードをあげるには、自分のその時点での英語力で楽々読める素材を選ばなければいけない。(ここは、私が回り道をしたと ころです) つまり、リーディングスピードを上げるには、上記の3番に集約してきます。「自分の単語力でスラスラ読める素材を選ぶ」ということです。これが肝要の部 分。そして次に、この素材を「1分300単語」で読む意識的な努力を重ねることです。 リーディングスピードエクササイズ法皆さんは簡単に歩くことも、走ることもできると思います。「走る」という行為を考えてみましょう。「歩く」練習を毎日毎日繰り返して、突然「走る」ことが できるようになるでしょうか?答えはノーだと思います。よし、走るぞ、という意識が必要です。リーディングも、これに似ているところがあると思います。英文を1分50単語で読む習慣をつけた人は、スピードをあげようという「意識」 を持ちこまなければ、いくら多量に英文を読んでもいつまでたってもリーディングスピードは1分50単語のままです。そして、ここが一番問題のところです が、1分50単語のリーディングスピードのままでは、いずれは読むことをやめてしまいます。人間はそんな退屈には耐えられないからです。 そこで、私がよく進めるエクササイズ法は次のような方法です。 まず、その方のボキャブラリーを聞きます。「英語の単語をいくつ知ってますか?」です。結構難しい質問です。指針としていえば、ざっというと、中学校卒業 までの3年間で1,000単語、高校卒業までの3年間でプラス3,000単語の合計4,000単語というのがカリキュラム上の単語数ではないでしょうか。 そして、このボキャブラリーがあれば一般的な英語の読みもので読めないものはほとんどない十分な語彙数です。 上でカリキュラム上の、といったのは、個人差が大きいのですが実際はこれよりはるかに少ないことが多いからです。そこで、仮にその方が「3,000くらい だと思います」というとすると、3,000のボキャブラリーで書かれた文庫本に目を通していただきます。「よく知らない単語は1ページ目に何個あります か?」と聞きます。ここで仮に「20個あります」という回答だと、その方のボキャブラリーは実際ははるかにもっと少ないことが分かります。これを繰り返し て、仮にボキャブラリー1,000単語で書かれた本で「知らない単語はほとんどありません。」という答えがでてくるとします。この方のボキャブラリーは 1,500くらいでしょう。 そこで、この本を10分間ほどよんでもらいます。そして読んだ単語数を数えてもらいます。(単語数の数え方は、そのページの適当な部分3行の単語数を数 え、合計数を3で割ります。それが1行の平均的単語数です。それに行数をかけて1ページの平均単語数をだします)そして読んだ単語数を10で割ると1分間 のリーディングスピードがでます。仮に、50単語としましょう。数字だけ見るとかなり遅いように感じるかもしれませんが、これより遅い人もたくさんいま す。そこで、「あなたの今の読み方では1分間50単語なので1分間100単語にしてください。」といいます。そして、ここが肝心なのですが、同じ場所をも う一度読んでもらいます。今回は先ほど読んだところなのでなじみがあり、早く読もうと思えば、早く読んでしまう事ができます。1回目に読んだところまで読 んだ時点で読みをやめ、時間を計測します。普通、1回目に10分かかった所が2回目は7分とかに短縮されます。仮に7分だとすると、3割スピードがあがり ましたので、もう一度さらに3割縮めてください、というと、5分になります。1分間100単語です。簡単に半分に縮まります。もちろん、ここでリーディン グスピードが縮まったのは、すでに読んだことがある文章だからなのですが、肝心なことは、そのスピードで動くことを「目が覚えた」という点です。このス ピードで目を動かす練習を繰り返してその人の「標準」リーディングスピードを1分間100単語に定着させます。まだまだ遅いですが、1分間300単語の快 適スピードに一歩近づいたことになります。 この練習で大切な点は、読んでもらう素材はその方の語彙数よりもはるかに少ないボキャブラリで書かれた平易な英文を選ぶことです。 トーイックのためのスキャニング法パソコンとかで画像その他を取り込むときに「scan」という言葉を使いますが、このイメージで、例えば1ページの量の文章全体をさーっと見て、重要な情 報、探している情報だけを速やかに読み取る技術をスキャニングということがあります。1時間で本が読める、とかの様々な速読法はなんらかのスキャニング、 斜め読みのテクニックを磨くものだと思います。TOEICの試験では、英語を母国語としない受験者にとってはかなりの分量ですが、先のところで述べたように、特殊な速読法を要求するほどの分量ではあり ません。むしろ、1分間300単語のリーディングスピードで読んで回答していけば、時間がありあまるほどです。 したがって、全文章をじっくり読んでいただいていいのですが、話し言葉と同程度のリーディングスピードにするには、話し言葉で用いられる「時間の節約」は ある程度したほうがリーディングスピードはあがります。大きなものを2つあげましょう。 1)前置詞、冠詞、接続詞、重要性のない形容詞、副詞は読み飛ばす。 話し言葉では、名詞、動詞等は強く発音されますが、前置詞などはちいさな音ですばやく発音されます。読む場合も、重要性の少ない品詞、文章の大意に影響を 与えない単語はさっととおりすぎることができます。 例えば、go to the church という句では、goといえばtoが続くのはほぼ分かり切っており、冠詞も重要な役割は果たしますがほとんどの場合は自明です。したがって、これはgo church さえ読めば用が足ります。 Because I was very sick early morning yesterday, I didn't go to the church. というセンテンスでは、I sick yesterday, I did't go church だけに注目すれば意味はほとんど分かります。 2)重複された詞は読み飛ばす。 会話では、文脈から言わなくても自明である言葉は省略することが多いです。 Do you know? No, I don't know というやりとりの答えの部分では、会話では、don't know だけであったり、No だけであったりすることが多いでしょう。読む場合も、No だけ見ればあとはさっと読み飛ばせばいいことが分かります。 リーディングスピードをあげることは理解を深めることリーディングエクササイズ法で紹介した練習をしてもらうと必ず聞かれる質問が、「早く読むと理解を犠牲にしますが、早く読めば意味が分からなくてもいいの ですか?」という質問です。そこには、読むスピードを早めることと、書いてあることを理解することとの間には両立しないトレードオフの関係があるという漠然とした前提があります。と ころがこの前提は正しいでしょうか? 確かに、静止的な状況、すなわち、その方の遅い読み方しかできていない時点で強制的に早く読めば一時的にはそのような関係が言えるかもしれません。しか し、そこに時間というディメンションを入れて、動的な比較をすれば、リーディングスピードがあがれば、理解力も上がります。人間は一時記憶にある情報はす ごいスピードで忘れていきます。情報のインプットが早ければ、すべてのコンセプトをつかむまでその情報を保持することができますが、遅すぎると最後の方の 情報を得る頃には最初の方の情報を忘れてしまう、ということになります。リーディングスピードを上げることは、内容の理解を犠牲にすることではなくて、理 解を深めることにつながります。 トーイックのためのボキャブラリ増強法さて、上記のリーディングスピードエクササイズで時々エクササイズすることを続けると次第にリーディングスピードはアップしてきます。僕が英語を学習して いたころは、マテリアルが少なくて、上記のようにずいぶんと寄り道をしました。ある程度スピードがついてからも、ストレスなく読める本を選ぶには本屋でい ろいろ目を通すなどしてずいぶん苦労しましたが、今は、ペンギンやオックスフォードなど主な文庫本出版社はどこも英語学習者用の「ラダーシリーズ」という 本がでており、自分のボキャブラリに合わせてどんどん読むことができます。現在勉強中の方はとても恵まれています。このラダーシリーズというのは、たとえ ば1000単語シリーズであれば、基本単語1000語だけを使用していろいろな小説などをリライトしたすぐれものです。1200単語、1500単語、 2000単語、など各シリーズがありますので、ボキャブラリの増大につれて、階段を上るようにより高度な英文に無理なく慣れていくことができます。さて、スピードはこれでよしとして、ボキャブラリーはどうでしょうか?英語の力はすなわちボキャブラリの数といっても過言ではありません。ボキャブラリを 増やさなければいけません。 ボキャブラリを増やすには、多くの方がぱっと思いつくのは単語集、辞書、などだと思います。 辞書は使うな!
主張することを強くイメージするために、逆説的なことをいったり、あっと驚くことをいったりするのが時に効果的です。そこで、私が提案するのは、「辞書を
ひくな」です。実は私は辞書が大好きなので、こういうのは心苦しいのですが、まずは、「辞書をひかない」というのを実践しましょう。 |